20110830

差別・排外主義にNO! 9・23行動 生きる権利に国境はない! 私たちの仲間に手を出すな!

 
<趣意書>
私たちは、来たる9月23日(金)「生きる権利に国境はない!私たちの仲間に手を出すな!差別・排外主義にNO! 9・23行動」を準備しています。この取り組みを多くの皆さんともに創りあげてゆくために実行委員会への参加、賛同を呼びかけます。
「在特会」「主権回復を目指す会」「排害社」といった「行動する保守」を自称する差別・排外主義勢力の跳梁が続いています。この間、大震災と原発事故とい う未曾有の事態のなかで、一時鳴りを潜めたようですが、この社会不安に乗じて、人々の劣情や差別意識を刺激する言辞をまきちらしながら、街頭での示威行動 を展開しています。そうした卑劣な振る舞い、やりたい放題を黙認するわけにはいきません。
3・11以降の過剰なまでの「日本」(日の丸)の露出、お上依存と隷従、自粛と同調圧力に流れる社会のあり様も見逃せません。自衛隊への過剰な賛美が露 出される一方で、(反・脱原発)運動が高まれば、(ネットを中心に)バッシングがエスカレートする風潮は、差別・排外主義勢力を生み出し増長させるもので す。加えて、差別暴言を撒き散らしながら一切の咎めなしで4期目に居座る・石原都知事、「君が代」起立斉唱条例なる人権蹂躙条例を強行した橋下府知事、こ うしたレイシスト、ファシストが自治体行政の長に堂々と居座っていられる土壌もまたしかり。またこの間、各地で朝鮮学校への補助金打ち切りや凍結も続いて います。さらに治安管理の強化と治安法、条例の突出(「コンピュータ監視法」から「安全・安心まちづくり条例」~「暴力団排除条例」)ともリンクして、差 別・排外主義が依拠し蔓延(はびこ)る条件は、助長されるばかりなのです。
この間の差別・排外主義勢力の特徴は、「在日特権を許さない」という主張に如実に表れているように、「権利を主張・行使する」ことへの憎悪、憤懣を煽り 立てていることです。そもそもマイノリティが勝ち取ってきた多くの権利は、「特権」とはほど遠いものです。しかし、差別者は「自分たちこそ被害者だ」「や つらに権利を与えるな」と強弁します。それ故に3・11以降、多くの人々の人権、生存権がないがしろにされていても、「反日左翼から原発を守れ」というあ きれたことが言えるのです。
私たちは昨年来、彼らの妨害予告・策動に抗するべく、「慰安婦と戦後補償」「8・15靖国」「韓国併合100年」「国際女性戦犯法廷」「朝鮮学校へも高 校無償化を」などの催しを防衛する取り組みを通じて、各課題で当事者とともに運動を積み上げてきた人々・グループとのつながりや連携を摸索してきました。 その上で、(関西では2009年から取り組まれてきた)街頭での大衆行動(デモ)を実現させようと、実行委を立ち上げました。
私たちは、この現状に強い危機感をもつ人たち、地域・現場で諸課題を闘ってきた人たちとともに、差別・排外主義が跋扈する歴史的背景・根拠に迫り、その拡がりを阻む社会的包囲のうねりをつくりだすために、危機感を共有する多くの皆さんの参集を呼びかけます。 
反・脱原発の大きなうねりとともに、差別・排外主義を許さない広範な運動を、9・23行動を契機にともに創ろうではありませんか。
(2011年8月2日)
 http://blog.goo.ne.jp/noracism99/