20110801

組合員の被曝も労災も無関係? ──電力総連を問う討論集会


日時●2011年8月4日(木)18時30分開場
場所●ユニオン運動センター会議室(京王新線初台駅東口3分)
東京都渋谷区代々木4-29-4 西新宿ミノシマビル2F
電話:03-3373-0180
*初台駅東口から地上に出、初台交差点の向こう側に見える吉野家とサンクスの
間にある遊歩道を60mほど進む。右手にあるスロープを降りて左手にあるビルの2


内容「電力総連を生み出した労働運動の歴史」
  6.20-29申し入れ行動の経過と報告
  問題提起と討論 今後に向けて

骨を焦がすような熱い日が続いている。東京にも放射能は確実に浸透し続けてい
るだろう。この同じ太陽の下で、熱さと湿気と恐怖は、北北東に200キロ余り行っ
た福島第一原発の中で働く労働者たちにとって今どのようなものなのか? そうい
う思いが40人の仲間たちを繋いで、6月29日に私たちは東京・田町にある東電労組
と電力総連に申し入れ行動を行った。

「福島原発内の労働実態をめぐる情報開示」「非正規労働者の待遇改善」、そし
て「原発推進方針の白紙化」が、私たちの慎ましい申し入れ内容である。しかし
彼らは何も答えなかった。東電労組は書類を見もせず、ビル内にさえ入れない。
たった6人に絞られた電力総連との話し合いの席で返ってきたのは、「答える必要
はない」「内部の話だ」という言葉ばかりである。「労使協調」を超えた「労使
融合」を唱える人たちには、非正規労働者の姿など目に映らないのだ。それどこ
ろか、仲間であるはずの正社員の被曝さえどこ吹く風らしい、無惨で立派な「労
働組合」の紳士たちだった。

まず、この怒りをなるべく多くの人たちと共有しつつ、6月20日と29日の経過を報
告したい。さらに、ここまで労働者たちの窮状に無関心な労働組合「電力総連」
は、いったいどうして形成されたのか? 戦後労働運動の歴史を辿ってみよう。原
発を全廃するにせよ、漸減するにせよ、被曝労働者たちがこれから長期にわたっ
て増大していくのは避けられない。彼らの命を守り、放射線への怖れと搾り取る
者への憤激が繋ぐ回路を作り出すために、自由に語り合いたいと思う。 

年間1mSVのラインは23区の真ん中を南北に貫いて、じわじわと西に移動しつつあ
る。私たちはこの街で日々生きている、ただそれだけで、すでに「潜在的な被曝
労働者たち」なのだ。福島の人たちに手渡したい「被曝労働自己防衛マニュアル
」は、今や私たち自身のためにもある。原発労働に誘う求人の網の目は、もう首
都圏や関西にまで伸びている。国家や企業が人を守らないとしても、労働組合が
これでいいのか? 一人でも多くの人たちに参加を呼びかけたいと思う。


主催●福島原発事故緊急会議:電力総連申し入れプロジェクト
http://2011shinsai.info


参考)毎日新聞7月20日(夕刊)
どうする?電力総連 経営者と一体、原発推進の果てに…
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110720dde012040011000c.html