20110630

 『無縁声声 日本資本主義残酷史』平井正治 (藤原書店・1997)

読書  ~  『無縁声声 日本資本主義残酷史』 平井正治(藤原書店・1997) 

        第1章 生い立ち有為転変
大坂の産業と底辺労働者の住む長町 / コレラが猛威を振るった明治18年の長町 / 処刑場跡の千日前 / 博覧会を機に長町とりつぶし / 人力車夫フィリピンへ行く / 人を見世物にした人類館事件 / 藍屋からおちぶれて教材屋に育つ / 短かった小学校時代 / 戦時統制で倒産し一家分散 / 預け先をとび出して葬式めぐり / 丁稚奉公先をとび出してグライダー乗りに / 大林組の測量技師の測量器をかつぐ / 海軍工廠で水雷に火薬を詰める 

         第2章 若い命のかぎり
 復員して闇屋になる / 出獄戦士歓迎人民大会と岩本党員との出会い / 戦後すぐの松下電器で働く / 松下商法 / 食堂差別と 『七精神』 拒否 / 職場干されながら労組の青年部長 / 混乱期の労働運動のなかで / 1948年の淀川大水害 / 逮捕されて松下を首に / 朝鮮戦争とレッドパージ旋風の中で / 運動の中の矛盾を追及して孤立 / 反党分子とリンチ除名される / 京都の映画撮影所で働く / 撮影所のヤクザ体質 

      第3章 第一次釜ヶ崎暴動の渦中に飛び込む
釜ヶ崎で暴動が起こった / 暴動の鎮圧 / 釜ヶ崎の暴力手配師とイカサマ博打 / 覚醒剤ヒロポンと日雇い / 「ゲンバク」 「カミカミ」 「オイトオシ」 / 暴動が遺した 「愛隣地区」 

               第4章 港湾労働の高波に揉まれつつ
港湾労働法ができた背景 / 骨抜きの港湾労働法 / 労働者の事故死きっかけに闘争委員会組織 / 賃上げ要求とストライキ / 賃金格差とバナナ事件 / 危険な積荷 / 身元不明の死者 

                  第5章 よう見てみィ、 これが現場労働や!
飯場の火事 / タコ部屋と呼ばれる飯場 / 人夫出しの飯場 / 駅手配の暴力飯場 / 手配師の辣腕ぶり / 使い方にもコツが要る 

                   第6章 博覧会の輝く電光の影に 
第二次大戦後の博覧会ブームと東京オリンピック / 万国博覧会は犠牲者を下敷きにして突っ走る / 原発推進のための万国博覧会 / 万博で外見4階、 内部11階のドヤ出現 / 大阪築城400年祭と今太閤 / 関西国際空港と21世紀協会 / ブランク埋め合わせの天王寺博覧会 / 博覧会が残した天王寺公園の有料化 / 緑を伐採して 「花と緑の」 博覧会 

                   第7章 震災が見せた神戸の素顔 
寒い朝、 仕事はどうなる / 置き去りにされた土手下のドヤの町 / 「あんた、 どこの町内?」 ――避難所の差別 / 3Kならまだましという解体作業 / 神戸の被災失業者が安く使われる / 土木と港湾とヤクザと官権政治の町 

                  第8章 APEC大阪開催が残した負の遺産
APECにつき仕事あぶれ / 大阪城周辺の歩行者に鵜の目鷹の目 / 観光ルートにない大阪城見学 

                        第9章 釜ヶ崎365日
釜ヶ崎の住まいの事情 / 結核を媒介するドヤ / ドヤの火事 / 釜ヶ崎の町角で / 「釜」 へくる取材者たち / ブラッド・バンク (ミドリ十字) に血を売る / 釜ヶ崎フグ中毒事件 / 大阪港中国人強制連行をほり起こす会 

                    終  章 平井正治さんを囲んで
黙ってられん! / 平井正治で死ぬ意味 / 釜ヶ崎はなくなるか / 釜ヶ崎労働者の自立のために
関連年表 
あとがき 


  ****************************************************************
          ●一気に読み切った。
            この本を読むまで著者のことを知らなかった。
             釜ヶ崎のドヤに40年以上住み続け、日雇い労働者として労働運動を闘い続けた記録。
            2011年2月 釜ヶ崎のドヤで84歳で亡くなられたそうです。

20110625

高江ヘリパッドお断り! 辺野古新基地お断り! 7.1防衛省ど真ん前デモ

           高江ヘリパッドお断り!
           辺野古新基地お断り!
           7.1防衛省ど真ん前デモ 

    2011年7月1日(金) 

    17:30 飯田橋西口を出て左の交差点
    (交番向かいの角)に集合、街頭アピール

     18:00 デモ出発!!
     飯田橋西口→神楽坂の商店街を上る→
      大久保通りへ左折→牛込神楽坂駅通過→
      牛込中央通りへ左折→外堀通りへ右折→
    市ヶ谷駅前通過→靖国通り→
     防衛省正門前にゴール

     19:30防衛省への申し入れアクション!! 
    皆さん申し入れ文をぜひ持ってきてください。


12月早朝、沖縄・やんばるの森に、那覇防衛局と作業員が押しよせた。
住民を押しのけて、米軍ヘリパッド建設工事が開始された。米軍ヘリが飛んできて監視テントをめちゃくちゃに吹き飛ばした。日米政府は、力ずくで、米軍基地建設を強行しようとしている。
ずっとウソだったんだね。1年前の「沖縄の負担軽減」「県外移設」。沖縄の怒りが消えることはない。オスプレイが頭上をかすめる、そんな危険をさらに沖縄に押しつけて、平和、防衛、おトモダチ? アメリカの軍隊が、日本の防衛省が、本土のわたしたちが、沖縄を脅かしている。アメリカはいまもリビアにミサイルの雨を降らせている。辺野古で、高江で、済州島で、次の戦争の準備を進めようとしている。
沖縄はずっとウソを見抜いていた。軍隊は住民を守らない。ヤマトは沖縄を守らない。頭ごなしの「日米共同声明」。合意してない「V字案」。抗議の座り込みは、辺野古で、高江で、いまこの時も続いている。基地を押しつけ、沖縄を踏みにじる、すべての沖縄差別へのプロテストが、ひるむことなく続けられている。
誰かに犠牲を強いる「平和」ならいらない。押しつけ構造はもうたくさんだ。
高江ヘリパッド工事7月再開を、東京のど真ん中から阻止しよう。そんでもって防衛省を解体しよう。口先だけじゃない、9条実現をマジでめざそう。沖縄の怒りを引き受けよう。高江ヘリパッドはお断り。辺野古新基地もお断り! 日米政府の思いどおりにはさせない。7.1 防衛省ど真ん前デモへ!


呼びかけ: 沖縄を踏みにじるな! 緊急アクション実行委員会(新宿ど真ん中デモ)
協力: 辺野古への基地建設を許さない実行委員会
          http://d.hatena.ne.jp/hansentoteikounofesta09/