20111224

12・25 リアリティツアー2011 ~会長・勝俣さんちにお手紙を届けよう~

リアリティツアー2011
東電解散!
 ~会長・勝俣さんちにお手紙を届けよう~

【日時】2011年12月25日(日) 13:00集合 13:30出発
【集合場所】新宿東口アルタ前広場
【目的地】東京電力会長・勝俣恒久氏宅(東京都新宿区左門町6番地)
【参加費】無料(集合場所への運賃は各自でご負担下さい。)
【目的地へのルート】アルタ前広場~新宿通り(歩行者天国)を東へ直進~四谷三丁目交差点を右折~外苑東通りを南へ直進~四ツ谷警察署付近の目的地へ到着
【主催】リアリティツアービューロ(RTB)
 (呼び掛け:麻生邸リアリティツアー国家賠償請求訴訟団)
 (協力:フリーター全般労働組合、反戦と抵抗のフェスタ2011)



■リアリティツアーがあった
08年10月26日、当時の首相である麻生太郎の、土地だけで62億円と言われる渋谷の豪邸を見学する「リアリティツアー2」が行われた。そこで参加者3 人が不当に逮捕・拘束され、それぞれの自宅と、連絡先となっていたフリーター全般労働組合の事務所が、家宅捜査を受けた。麻生邸リアリティツアー事件であ る。3人はただ道路を歩いていただけだったのに捕まってしまった。
リアリティツアーは、派遣労働やアルバイト、生活保護や障がい者など、不安定 な生き方を余儀なくされ、経済的貧困に追いやられた人たち、そしてそういった人びとに共感する仲間によって企画された。しかし、国や都はそれを潰しにか かった。事件の後、参加者や企画者により、不当な逮捕・拘束に関し国家賠償請求訴訟が始まる。麻生国賠である。

■どうなってるんだ、一体
それから3年。東日本大震災による福島第一原発の事故が起き、日の丸に守られた国策会社・東電の犯罪性、差別性が明らかになった。民衆は街頭に出て国と東 電、電力各社に対し異議申し立てを行う。そのうねりは大きくなったが、権力側からの反撃も強くなり、多くの逮捕者が出た。警察国家・ニッポンの本性がつい に現れてきた。
民衆から金を巻上げ、嘘で塗り固めた上に大量の毒を撒き散らす施設を作った東京電力。その会長、勝俣恒久氏は、権力に守られ以前 と変わらぬ生活を続けており、役員報酬は年間7,200万円と言われている。事故の賠償のため50%カットしたが、それでも3,500万円残る。全労働者 の3割と言われる派遣労働者の平均年収は300万円以下。生活保護世帯数は150万戸と敗戦直後に迫る勢い。状況は3年前より確実に悪くなっている。そん な中、なかなか大したお金持ちじゃないか。一体この社会の仕組みはどうなってるんだ。

■行ってみよう、やってみよう
果たして彼 はどんなところに住んでいるのか。聞くところによると、新宿四ツ谷の一等地という。そこで私たちは考えた。せっかくだからリアリティツアーを組んでみよ う。物見遊山で遠足しよう。お菓子やサンドイッチを準備して。東京都の公安条例を見れば、遠足は届出る必要もないという(第1条1号)。それに、彼に言い たい事が無い訳じゃない。せっかく行くんだから手紙の一つでも投函してみようじゃないか。
人びとから大量の金を巻上げ、貧乏人に被爆を強制した 挙句、この未曾有の大災害を惹き起こしたにも関わらず、のうのうと暮らし続けている人物が住んでいるお宅を見に行ってみよう。そして、このような事態を引 き起こした責任者の一人である彼には、東京電力の解散書に署名をして貰おう。

リアリティツアービューロ(RTB)


    リアリティツアー2011のしおり

今年もいよいよ押し迫り、なにかにつけて忙しくなってしまうのが、師走。そんな時期だからこそ、激動の一年に想いを馳せながら、新宿~四ツ谷の街をロマンティックに彩るイルミネーションを眺め歩くという、いつもと違うクリスマスの過ごし方もいいんではないでしょうか。
ひんやりとした風を受けながら、私達と新宿~四ツ谷を歩いて東電会長宅へ行ってみませんか。

■遠足
集団で見学などに出かけること、一般的には学校での日帰り程度の旅行のことをいいます。
目的地に着くまで各々が写真を撮ったり、立ち止まって周りの景色を眺めたりするなど、必ずしも統率された態様にはなりません。

■遠足における持ち物、食事など
遠足に不必要なものは、持ってこないでください。このしおりのほかには、お金とお弁当だけで十分です。手帳や財布は貴重品ですから家においてきましょう。
ま た、弁当の他におやつとして、菓子類の持参が認められます。内容は各人の裁量に任されているものの、あまり多量にならぬよう、三百円から五百円以内に制限 されているのが一般的です。このとき、バナナやりんごはおやつに含まれるか否かが問題となることもあります。通常、バナナなどの果物類は弁当の一部とさ れ、おやつに含まれないとされます。

■新宿アルタ
1979年竣工。地下2-地上6階はテナントビル、地上7-8階はテレビスタジオの構成。
ビル外壁には日本で初の大型街頭ビジョンが設置され、「待ち合わせの名所」としてもひろく知られています。
平日12~13時のあいだにフジテレビで生放送される『笑っていいとも!』のCMのタイミングに合わせてアルタ前が映し出され、映り込みを狙った野次馬が自然発生的に集まり集会状態になっています。

■新宿区左門町
新宿区南部に位置する。怪談話『四谷怪談』の「お岩」の居住地とされる。施設としては、「お岩稲荷」「四谷警察署」が存在します。
また、左門町も含まれる、外苑東通-新宿通-信濃町駅~四ッ谷駅間で囲まれる三角地帯は、寺院と坂が多いことで知られています。

■東京都公安条例
公安条例は、戦後に治安維持法が廃止された後、多数の地方自治体で制定されました。現在でも、公安――公共の秩序・安全を守るため集会・デモを取り締まるという名目のもと、人々の意思表示を規制するなど憲法21条(表現の自由)に反する運用が行われています。
なお、東京都公安条例は、葬祭・遠足を除く集団的表現の中でも、政治的な目的を持ったものを恣意的に取り締まっています。
特に、法文で集会・デモを厳密に定義していない点からしても、近代法の原則である罪刑法定主義を意図的に無視しているとしか思えません。

■弾圧
支配階級が権力を行使して、反対する勢力の活動を抑圧すること。
近年人々を驚かせた事件には、歩いていただけのオウム真理教信者を公安警察が取り囲んだ上に勝手に転び、目の前の相手を公務執行妨害罪で逮捕した「転び公妨」や、麻生太郎首相(当時)の私邸を見学しようと歩いていただけの人々に警視庁公安部が飛びかかり、東京都公安条例違反・公務執行妨害罪で逮捕した「当たり公妨」があります。

■弾圧されたら
もし政治的な理由であなたが逮捕されたならば、まさに弾圧、デッチあげです。検察による証拠捏造事件や多くの冤罪事件が明らかするように、長期勾留――代用監獄制度と密室下での自白強要が人権侵害の温床になっています。
不当弾圧に対抗するためには、取調べに対して警察・検事・裁判官と一切口をきかない、全ての調書への署名・指印を拒否する完全黙秘こそが、法律のしろうとである被逮捕者が、この身ひとつで、取調の専門家と対等に闘うための、唯一・最強の武器です。なにも悪いことしていないなら喋れ、と権力は迫りますが、ないのならなぜ逮捕されたのでしょうか?そこには弾圧する側の都合しかなく、「何もしていない」からこそ弾圧されるのです。自分たちを弾圧している権力に対しては一切の言い訳も、交渉もありえません。そして、自分だけが助かるために仲間を犠牲にすることは道義からも絶対に許されません。闘う思想が試されているのです。
また、包括的黙秘権として、取調べにでない、房から出ないこともできます。逮捕・勾留は取調べを目的としたものではないですから、供述だけでなく取り調べ自体も強要されるいわれはありません。
日本の刑事訴訟では「自白」の供述調書に大きな証拠価値が与えてられており、警察官や検察官にとって都合のよい筋書きどおりに供述させられて調書が作られているのが実態です。身体の自由が奪われ精神的にも大きな負担を抱えた状況で、供述した内容が自分の思うとおり述べたとおりのはずがありません。
「喋れば出れる」と思うのは刑事弁護の鉄則から言っても大間違いです。刑事訴訟法60条では、住所不定・罪証隠滅の可能性・逃亡の可能性がある場合に勾留できるとしていますが、検察の令状請求を裁判所はチェックすることなく発布しているといった実態があります。
さらにいえば、黙秘が不利益に取り扱われることがあれば、憲法38条違反です。
そもそも、運動をつぶす・運動内に分断を持ち込む・運動の情報を集める・転向させるための政治弾圧ですから、公安警察・公安検事・裁判所が結託して国家意志が貫徹されています。「早く出たい」のなら、安易な希望を持たず、不安な気持ちを闘う姿勢に切り替えることが大切です。そして、公安事件に精通した弁護士を選任し、黙秘で一通も調書を作らせないことで早期釈放・不起訴を勝ち取りましょう。外にはたくさんの仲間の支援が集まり救援会ができています。ともに闘いましょう。

■家に着くまでがリアリティーツアーです。
ツアー終了後に無事、家に着くまでがリアリティーツアーです。
終了後尾行してくる公安刑事に対しては、電車やバスを乗り換えたりして、しっかり「切って」帰りましょう。
寒い季節ですので、帽子やマスクで風邪予防しましょう。肖像権も防衛できます。

■救援連絡センター
1969年に発足。完全黙秘・非転向を原則として、思想信条を問わず、被弾圧者を救援している。不当にも逮捕されたら「03-3591-1301(サーゴクイリ、イミオーイ)、救援連絡センターの指定する弁護士を選任する」とだけ述べること。