要請書 警察は不当なデモ規制をやめろ
9・11再稼働反対・脱原発! 全国アクション実行委員会
(1)この間の一連のデモの中で、警察によるデモへの嫌がらせとしか思えない不当かつ執拗・不必要な規制・妨害、写真撮影や、デモ参加者への暴行・逮捕には目に余るものがあります。
5月7日の代々木公園からの渋谷デモでは4人が逮捕されました。8月6日の日比谷公園を出発したデモでは3人が不当に逮捕されました。このいずれの場合にも混乱を作り出したものが、市民の正当な表現の行使に対する警察側の敵意に満ちた妨害行為であることは明らかです。
(2)私たちは要請します。
a 恣意的なデモ分断をやめろ
デモをことさらにバラバラに分断する「隊列切り」で、集団ごとの間隔が数百メートルも空いてしまいます。デモの効果・一体性を意識的に小さくさせようと する規制をしないこと。警察側は、「交通の円滑な運行を妨げないように」という理由をあげていますが、現実には一切の合理的理由もないまま、分断が行われ ていることがほとんどです。そのためにかえってデモ行進が遅れ、結果として交通渋滞すら招いています。
b デモ参加者への危険な身体的圧迫をやめろ
デモ規制にあたる警察官は、車線を守っているデモ参加者に対してもことさらに体を押したり、「速く進んでください」と言いながら、高齢者や子連れの参加 者などの区別なく強く圧迫しています。そのために多数の人たちが転倒したり、負傷するのではないかという危険を感じています。こうした警察官による規制・ 暴行こそがデモ行進の遅滞・混乱をもたらしていることを指摘し、そうしたことのないよう求めます。
c 指揮官車の騒音と偏見をあおる宣伝をやめろ
しばしばデモの先頭につく警察の指揮官車は、不必要なまでの騒音でデモのアピールをかき消し、かつ威嚇的な言辞で道路を並行して走る車両の運転手や、沿 道の人々にデモへの偏見をあおるような宣伝を行っています。警察官はデモの指揮者ではありません。警備にあたる警察官の任務は、何よりも法律によって保障 されたデモ参加者の表現の自由の権利を保障することです。その目的に反する警察指揮官車の野放図な行為を一切行わないことを求めます。
d デモ参加者への写真・ビデオ撮影は肖像権の侵害だ
この間のデモでは、沿道・車道からの警察官によるデモ参加者個人一人一人を無差別に対象にした大量の写真・ビデオ撮影が行われています。撮影対象となっ た本人の同意のない、あるいは本人の明示的な拒否の意思を無視した写真・ビデオの撮影は肖像権の侵害です。私たちは、デモ参加そのものを違法と認定し参加 者を威嚇する警察官による写真撮影をやめるよう強く求めるものです。
2011年9月3日