20120612

渋谷区による野宿者排除を許さない!



昨日6月11日早朝6時半ころ渋谷区が大量の警官を引き連れ突然美竹公園と渋谷区役所地下駐車場を完全封鎖し野宿者を排除しました。
午前中に現場に行ったところ数台の警察車両、公安警察、機動隊、民間警備員を大量に公園の周りに配置していました。
宮下公園のナイキ化に続き、やりたい放題の渋谷区へ抗議の声を!
これから梅雨時で雨の日が多くなります。昨日の排除で、40人以上が寝る場所、屋根のある場所を奪われてしまいました。
今後の抗議行動等 参加、支援を!




‐‐‐以下渋谷からの声明です‐‐‐‐


今日6月11日、何の予告もなく法的手続きも踏まず、突然、渋谷美竹公園と渋谷区役所地下駐車場からの野宿者の追い出しが行なわれました(下の方に詳 細)。急な呼びかけですが、これに対する抗議の情宣及び渋谷区議会・都市環境委員会の傍聴行動を明日朝9時から行ないます。是非多くの方々に来ていただ き、抗議の声をあげていただければと思います。


日時:6月12日(火)午前9時集合
場所:渋谷区役所時計台


なお、9時に集合したあと、抗議の情宣や、上述の傍聴行動、さらには今後の打ち合わせ等、午前中はずっと渋谷区役所時計台や渋谷区役所周辺で何らか行動が 行なわれていますので、9時に間に合わない場合でも来ていただければと思います(たぶん午後にもいろいろと場所は変わる可能性がありますが行動は続くと思 います)。




【以下、11日夜時点での現地の状況です】
6月11日、早朝6時半、突然、渋谷区立美竹公園で工事が始まりました。美竹公園には、昨年11月の児童会館の耐震工事の口実で完全封鎖され、寝場所を 失った野宿者を含めた十数軒の野宿者の小屋・テントがあり、そこで眠っていた野宿者たちは、工事の音で目覚め、工事を知らされ、その後朝8時前には、公園 は完全封鎖され、警備員に囲まれてしまいました。この突然の工事は、渋谷区による一時避難場所整備工事(工事期間9月28日まで)という名目ですが、そこ に住居を持つ野宿者たちに対して、また、この場所で、毎週土曜日14年間にわたって、野宿者の共同炊事を行っていたのじれんに対して、事前の知らせは全く ありませんでした。現在、公園内の小屋・テントの取り壊しは行われておらず、住民は設置されたゲートから警備員の許可による出入りは可能ですが、公園課は 彼らに対して1週間をめどに出ていくようにお願いするとのことです(また、一時公園全体が完全封鎖されましたが、午後から公園内のトイレは使用可能に戻り ました)。


さらに、同日(6月11日)午前中に、毎晩20名から30名の野宿者が寝ている渋谷区役所地下駐車場においても工事名目で、完全封鎖が行われてしまいまし た。これも、美竹公園同様、常時寝場所として使っている野宿者たち、そこで毎週金曜日に、炊出しをやっていた聖公会野宿者支援活動・渋谷、およびのじれん に対して、事前の知らせは全くありませんでした。それどころか、事前の問い合わせに対しては、駐車場を閉鎖する予定はないと渋谷区側は答えていました。こ ちらの方は、11日の夜から多くの野宿者が地下駐車場に入ることができず、寝場所を失ってしまいました(なお、渋谷区役所前のトイレ(「区役所前トイレ診 断士の厠堂」)前も数人の野宿者が寝場所にしていましたが、時を同じく6月11日からの改修工事のため追い出されました)


この同時に行なわれた渋谷区の暴挙は、野宿者の寝場所、居場所、飯の場所を大量に一挙に奪うもので、野宿者の生存を脅かし、人の命を奪いかねないもので決 して許すことはできません。また、この渋谷区の暴挙は、最近の「渋谷ヒケリエ」の開業などで加速してきている渋谷の再開発の流れの中で、渋谷区によって意 図的に行なわれたとしか思えません。人の命を代償とするような再開発は決して許されるものではなく、渋谷区のそのような姿勢に対して、多くの市民の方々に 抗議の声をあげていただければと訴えます。また、今回追い出された野宿者、追い出されつつある野宿者の命を守る取り組みへの支援をよろしくお願いいたしま す。




渋谷区野宿者有志
渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合(のじれん)
聖公会野宿者支援活動・渋谷