20120404

抗議文 警察は右翼を利用したデモ弾圧をやめろ!


抗議文 警察は右翼を利用したデモ弾圧をやめろ!

警視庁警備部長殿

  2012年3月18日、私たちは、新宿で「だからこそ、反戦を!」集会とデモに取り組んだ。


 私たちのデモは、防衛省先から曙橋にいたる靖国通りで、右翼による激しい妨害と暴力に直面した。

靖国通りに並んだ十数台の街宣車は、デモ隊に対して大音量で罵声
を浴びせ続け、車を降りてきた右翼たちは、歩道側・車道側からひっきりなしにデモ隊へ突入した。彼らによって、蹴られ、押し倒された参加者もいた。さらに彼らは沿道から石のようなものや卵を投げつけ、またペットボトルの水をまいたりした。とりわけ危険だったのは、デモコースの道路をまたぐ歩道橋の上に右翼が陣取っていたことだ。そこからデモ隊に物が飛んできたが、大きな石でも落とされれば、死者が出ても不思議はない状況だった。さらに、ポリタンクに入れた正体不明の液体を、歩道橋からデモ隊に浴びせようとして仲間に止められていた右翼も目撃されている。中身は一体なんだったのか。水であれば、当然止められることはなかったはずである。

横断幕やプラカードは奪われ、破られ、旗棹は折られた。ドラム隊
は「うるせんだよ」と怒鳴られ、蹴られ、楽器を奪われかけた。デモへの右翼の突入を阻止する過程で何人かの負傷者も出た。
とくに、宣伝カーに対する攻撃は激しかった。宣伝カーの前に座り
こんだり、車体を叩いたりする。ドアを開けて乗り込もうとする。バンパーは破損し、後部座席歩道側の窓ガラスが割られた。そこから車内に入り込もうとした右翼は、口に含んでいた水を、運転手らに吹きかけた。運転手への攻撃によって運転を誤れば、人身事故にもつながりかねないだろう。

私たちは、一連のこれら右翼の暴力が、警察による黙認のもとでお
こなわれたばかりでなく、それを口実として警察による不当なデモ規制が強められたことに、強い怒りを持つものである。デモコースに、通過時間のタイミングをはかったように待ちかまえていた街宣車と右翼メンバー。

 警察はそのことを把握していたにもかかわらず、事前に排除することもせず、彼らがデモを攻撃する場所を準備した。右翼たちがデモ襲撃をあらかじめ公言していた以上、彼らの暴力行為が実行されることは明白だったのであり、最悪の場合、多数のけが人が出ることも予想された。まさに、右翼の暴力を警察は黙認したばかりか、その実行に加担さえしたのである。そもそも、デモコースと出発時間に関しても、公安警察から情報が流されていた可能性はきわめて高いと私たちは考えている。

右翼の突入によって引き起こされた「混乱」にあたって、警備は、
突入する右翼を止める制止することはしたものの、警備の外側では右翼は自由に行動させた。それどころか、右翼を規制するよりも、デモ隊を早く進めさせることに専念した。車道側からデモ隊を押して隊列を狭め、その結果車道側の右翼と接触させるなど、警察は混乱をより拡大させた。

宣伝カーの窓ガラスを壊した右翼も、その場で警察によっていった
ん身柄をひきはなされはしたものの、逮捕されることもなくすまされている。目の前で不法行為が行われているのに、警察は一貫して彼らを本気で取り締まろうとはしないのだ。こうした点において、私たちは、警察の目的が、右翼を口実にデモを規制していくところにあったということを、あらためて実感させられた。

いうまでもなくそれは、デモという基本的人権の根幹である表現の
自由の侵害であり、警察権力の、右翼による犯罪行為への加担である。
警察は人権侵害をするな! 当日の警備状況について反省し、謝罪せよ!

2012年3月31日

3.18集会呼びかけ団体
沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会
戦争に協力しない!させない!練馬アクション
立川自衛隊監視テント村
反安保実行委員会
反天皇制運動連絡会
有事立法─改憲阻止 反帝国際連帯 反戦闘争実行委員会