20111030

 10/31(月)、集中完全閉鎖工事監視行動 朝8時半 渋谷美竹公園集合 

 10/28、児童会館完全閉鎖を阻止したぞ!週明け再度結集し、寝場所と共同炊事の拠点を守りぬこう!    10/31(月)、集中完全閉鎖工事監視行動 8:30から
   朝8時半美竹公園集合 終了未定 

 10/26からの3日間集中監視行動をやりぬき、児童会館完全閉鎖工事を中断させたぞ!あさって、再度総結集し、仲間の寝場所、共同炊事=飯づくりの拠点を守りぬこう!
 東京都児童会館を完全閉鎖する仮囲い設置工事の突然の通告から1か月。10月5日の着工強行から工事は進められ、残すところ1面(正面歩道側)の みとなった。ここをフェンスで張られてしまえば、完全に閉鎖され、14年に渡って守ってきた野宿の仲間の寝場所と共同炊事の場所が奪われてしまう。児童会 館前の拠点を守りぬく闘いもいよいよ正念場、作業予定の26日から3日間、集中監視行動にたちあがった。 初日は児童会館の仲間をはじめ、渋谷、新宿の仲 間、約20名が集まり、館長を呼び出そうとするが、工事車両が信号機を破損する事故を目の当たりにする。館長に対して、事故は労働者のミスなとではなく、 低予算の拙速な工事ゆえに起こったものであることを追及。そして責任部局である都家庭支援課長との話し合いでの解決を求める。課長はとにかく「危険だか ら」、「安全確保のため」を呪文のように繰り返し、「人命第一」とも言うが、これからどんどん寒くなる中追い出される野宿の仲間の命や健康のことについて は何も答えない。
 敷地内ぎりぎりのところで工事終了まで座り込みを闘った2日目に続く、最終日28日、同じ追い出し工事と闘っている最中駆けつけてくれた竪川、荒 川の仲間や山谷、三鷹の支援の仲間、宮下公園のナイキ化と闘っている仲間など約40名が集まり、敷地内に陣取り、館長とねばり強く交渉をもつ。当初館長は 「本庁の柏原課長は来ない。工事は予定通り」と言い張っていたが、ついに午後3時半、工事の中断を決定し、月曜までは手をつけないと約束。この間の多くの 仲間の闘いの成果だ!
 闘いの正念場は週明けに持ち越され、工事完了予定の11月上旬をひかえて予断は許さない。しかし闘いなくしては勝つことはかなわない。10月31日、再度児童会館に集まり、野宿の仲間の拠点を守ろう!
http://www.geocities.jp/nojirenjp/

20111028

組合員への不当逮捕に抗議する(声明)――学校事務職員労働組合神奈川

  
      組合員への不当逮捕に抗議する(声明)

10月25日、私たち学校事務職員労働組合神奈川(がくろう神奈川)の組合員と退職した元組合員のあわせて4人が、神奈川県警公安3課と栄警察署に強要未 遂容疑で逮捕された。しかし本件の実態は、正当な労働組合活動に対するまったく不当な刑事弾圧である。がくろう神奈川は強く抗議するとともに、不当に逮 捕・勾留された4人の即時釈放を要求する。

本件不当逮捕は、がくろう神奈川が組合員勤務の横浜市立中学校長と2009年3月に行った「校長交渉」=労使交渉に際しての、当時いずれも組合員であった4人の行為を被疑事実としている。


しかしまず、この交渉は事前にがくろう神奈川より申し入れ、校長も受諾した上で行われたものである。一部報道では県警公安3課の説明として、「地方公務員 法は人事評価についての交渉は認めておらず」などと交渉そのものが違法であったかのように報じているが、そのような明文規定はなく、まして交渉することそ のものを違法とする法解釈などありはしない。何より本件は当事者同士が、人事評価という議題も労使交渉であるという位置づけも事前に承知した上で行ったも のであり、まったく適法な労使交渉であった。


そして労使交渉の席上、両者の主張が平行線をたどれば厳しい議論になるのは当然であるし、使用者側が一方的に打ち切ろうとすれば抗議し、要求が受け入れら れなければ相手側の問題点を指摘し、あるいは今後の更なる取り組みの強化を通告して追及するのも、労使交渉である以上当然のことである。違法行為を予告し たわけでもない交渉における言動を「強要未遂」などと言いなすのは、民間労組が交渉でスト権行使を示唆するのを「強要未遂」と言うのと同じくらい、通用し えない話である。


そもそもの発端は、組合員に対する人事評価であった。一部報道では「人事評価を上げるよう要求」とあり、あたかも通常を上回る高評価を不当に得ようとした かのような印象を受けるかもしれないが、事実はまったく異なる。そもそもがくろう神奈川は、人事評価制度そのものに強く反対しており、制度撤廃を求め続け ている。その上で現場においては、制度上どうしても評価をせざるをえないなら全て標準にあたるB評価を、と申し入れており、SやAなどの高評価を求めるな どあり得ない。


その上で本件はどういった交渉であったのか。当該中学校勤務の組合員はこの年度に新規採用され、初任ながら事務職員単数校に配属された。県内でもっとも多 忙とされる横浜で、右も左もわからない1年目からたったひとりの事務職員として配属された上、本来頼りになるべき管理職=人事評価制度上の「観察指導者 (校長)」も「助言指導者(副校長)」も事務職員の仕事を知らず、指導も助言もありはしない。この組合員はそんな環境の中でも尽力し、1年間事務職員業務 を滞りなく勤めた。しかし人事評価における校長評価は、標準がB評価であるところ、7ヵ所中5ヵ所にC評価をつけるものであった。C評価を受ける者は県内 全体で1%にも満たず、著しく低い評価であった。


当該校長は、人事評価制度上本来果たすべきとされている「指導」や「助言」もせず、また勤続年数に基づく評価を行ってはならないとされているにもかかわら ず「初任者はC評価から始まる」といった重大な誤解ないしはデタラメに基づいて、著しい低評価を下した。C評価を下した場合に記入すべき「指導・助言内 容」も記入できていない。これを不当評価と言わずしてどう言おう。後の話であるが、この評価については横浜市教委も「行き過ぎ」と認め、不充分ながら一部 を訂正させたほどである。


以上の経緯・理由を踏まえて、がくろう神奈川はC評価の撤回とB評価への修正を要求した。私たちはこの要求を、組合員への不当極まる評価を撤回させ、組合員の人権を守り名誉を回復するための正当なものであったと信じる。


以上の通り本件刑事弾圧は、手続き的にも道義的にもまったく正当な労働組合活動に対する、警察の不当介入・不当弾圧そのものである。がくろう神奈川は、逮 捕・勾留を行い、あるいは請求し、あるいは許可した県警・検察・裁判所に強く抗議し、4人の即時釈放を要求する。加えて、逮捕された現職組合員の任命権者 である横浜市教委と相模原市教委には、今回の逮捕・勾留を理由としたいかなる処分や不利益取扱いも行わないよう要求する。


最後に、私たちがくろう神奈川は今回の不当な刑事弾圧に屈することなく、逮捕された4人の救援活動とともに、組合活動を決然と展開して行くことを表明する。みなさんのご支援ご注目をお願いします。


2011年10月27日


学校事務職員労働組合神奈川


20111026

11月5日――みんなでやり返そう!9.23弾圧と相次ぐデモ規制・不当逮捕を許さない

みんなでやり返そう!9.23弾圧と相次ぐデモ規制・不当逮捕を許さない


9月23日に新宿で行われた「差別・排外主義にNO! 9・23行動」のデモで警察が起こした不当逮捕は、当該の頑張りと救援活動の結果10月4日に釈放を勝ち取りました。しかし問題は終わっていません。デモや街頭アクションが続く限り、デモ規制と不当逮捕をあらゆる方向からはね返していく必要があります。そこで報告トーク&みんなで討論の場を開催します!

広がる海外デモに比べ、日本警察によるデモの過剰規制と不当逮捕はもはや異常です。この間の反原発デモだけでも、5.7渋谷サウンドデモでは4人、8.6東電前・銀座デモでは3人、9.11の新宿「原発やめろデモ」では何と12人を不当逮捕。9.23では個人を狙い撃ちしてデモ隊からひきはがし連れ去るなど、警察の暴力的デモ規制と弾圧が繰り返されてきました。デモ中から横にびっしり並んだ警察が参加者を押す、「広がるな」と脅す、デモの出入りを規制する、こうした嫌がらせの果てに、ただ歩いていただけの人が押し倒されてさらわれる。そして数日から最大23日間も警察署に閉じ込められてしまう。まさに「拉致・監禁」であり、国家がデモと責任追及の広がりをおさえ込むために行っている暴力です。

集会ではこうした実態を明らかにするために、9.23デモの関係者が報告し、反原発デモ等での弾圧当事者もむかえてトークします。また日本のデモ規制は、違憲と言われた「東京都公安条例」が支えており、逮捕後の長期勾留も世界的に批判されています。そうした制度面の問題も明らかにします。そしてデモの自由を取り戻すためにできることをみんなで討論し、今後の運動に活かしましょう。そして個別に終わらせず、もっとつながりを強めましょう。デモ規制と不当逮捕をおかしいと感じる全ての方、ぜひお越しください!

2011年11月5日(土)
17時30分開場 17時45分開始 21時終了予定

(その後は交流会です)
会場:「スペースたんぽぽ」(JR水道橋駅西口から徒歩5分。東京都千代田区三崎町2−6−2ダイナミックビル4F)地図:http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=336

主催:「差別・排外主義にNO! 9・23行動」救援会
http://923solidarity.tumblr.com/

 
第1部:今何が起きているのか、何が問題か・「差別・排外主義にNO! 9・23行動」救援会と主催者の報告
・「不当逮捕と獄中体験」――「9.23行動」と、反原発デモの弾圧当事者によるトーク
・「制度とのせめぎあいの中で」――大口昭彦弁護士、救援連絡センター

第2部:みんなではねかえそう! 会場全体で討論
・「デモと広場の自由」のための共同声明:平井玄さん、ほか。


20111024

11・3「持たざる者」の国際連帯行動へ!


11・3「持たざる者」の国際連帯行動へ!


2011年11月3日(木曜)
屋外集会・デモ 13時半~ 渋谷区恵比寿公園 
(15時~渋谷へデモ)
屋内集会 17時半~スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2の6の2ダイナミックビル)
「持たざる者」の国際連帯行動実行委員会

東日本大震災、福島第1原発事故から7カ月以上を経て、いまなお多くの被災者の権利が踏みにじられ、怒りの声が封殺されています。しかし、原発こそが最大の生存の脅威だと、反原発、脱原発のうねりは津々浦々に拡がっています。

私たちは、2003年、フランスNO-VOX(持たざる者、声なき者)の呼びかけにこたえ、東京で「持たざる者」の国際連帯行動を立ち上げ、以来、戦争と新自由主義グローバリズムの暴力にNO!社会的排除に抗して公正・平等な社会へ!世界中の持たざる者と国境を越えて連帯しよう! と新たな社会運動を目指して摸索してきました。2010年3月には、東京を中心にNO-VOX国際連帯フォーラムを開催、今年2月には、セネガルで行われた世界社会フォーラムへ、NO-VOXとして参加しました。

年頭のチュニジア、エジプトから、昨今のアメリカ「ウォール街占拠」まで全世界に拡がる「持たざる者」の怒り、抵抗、反乱は着実に新たな時代の夜明けを告げています。
10月15日は、世界91カ国、1800カ所以上で、反格差、反金融資本などを掲げた「怒れる者たち」の世界同時アクションー街頭・広場占拠が呼びかけられ、東京でも、「怒れる者たち」の国際連帯行動実行委を立ち上げ、新宿で300人のデモを勝ち取りました。

私たちは、毎年11・3に集会・デモを行ってきましたが、今年は、この社会を根本から変革する世界的な民衆の闘いと結ぶ、大きなステップにしようと考えています。恵比寿公園から渋谷へのデモを前半に、夕方からの屋内集会では、「原発震災下の<生存権>を問う」をメインテーマに、パレスチナ、フランス、福島報告、国際連帯、反原発、貧困、占拠、など、「街路から世界を変える」展望をつかむディスカッションを準備しています。

この課題、運動を通じて出会い、行動し、論議し、志を共有してきた方々、またこれから出会うであろう方々とともに11・3を実りあるものにしたいと考えています。多くのご参加を!

20111023

反天連――“モンスター”21号

反天皇制運動連絡会 機関紙 モンスター21号 [通巻327号]
2011年10月11日発行

目次

主張★ 野田政権の作為・不作為に抗して声を上げよう!! ‐桜井大子 ‐2

動物談義★ “蜂呂辞任の真相?”の巻 ‐3

状況批評★ 2011年中学教科書の採択結果とこれからの活動 ‐ 俵義文‐4

反天ジャーナル★  ・ハシズムにNO!
            ・アメリカの占拠運動
            ・映画『シルクウッド』‐7

紹介★ 『いらない!共通番号』はいらんかい?‐ 宮崎俊郎‐8

太田昌国の夢は夜ひらく★ ⑲ 「占拠せよ」(occupy)という語に、なぜ、私はたじろぐか ‐ 太田昌国‐9

声明★ 9・11反原発デモへの弾圧を許さない! 5人の仲間をすぐ返せ!‐10

皇室情報の解読★ 野田政権の政治的性格――「被曝大国」化の促進を許すな!‐12

野次馬日誌 ‐13

今月の暴言 ‐16

集会の真相 ‐17

反天日誌/集会情報/神田川 ‐18

●定期購読は送料込みで年間4000円です
●郵便振替 00140-4-131988 落合ボックス

新宿・模索舎(http://www.mosakusha.com/voice_of_the_staff/ )でも売っています。 一部250円

20111021

米軍・自衛隊参加の「東京都総合防災訓練」に反対する10・29抗議集会&デモ

米軍・自衛隊参加の「東京都・小平市・西東京市・武蔵野市・小金井市合同総合防災訓練」に反対する10・29抗議集会&デモ

日時:2011年10月29日(土) 午後1時15分会場、1時30分開始

場所:小金井市立・上之原会館(JR中央線武蔵小金井駅北口徒歩10分)

※集会終了後、デモ行進を行います。

 10月29日に行われる東京都総合防災訓練。今年は「東日本大震災の教訓」を訓練に反映するとして、8月末に予定されていた訓練が10月に延期されました。それにともない、当初の小平市だけでなく、西東京市、武蔵野市、小金井市とも合同で開催されることになりました。また、臨海部では、東日本大震災を受けて、自衛隊も以前のビッグレスキューのように全面に出てパフォーマンスを演じる可能性もあります。
 さらに、さる9月1日の防災の日には、警視庁が都内約100カ所における大規模な交通規制が行われました。都の防災計画では、震度6以上の場合、環状7号の内側の地域は全面通行禁止とすることになっているためです。「防災訓練」が口実でなければ、これほど大規模な交通規制は不可能だったでしょう。警視庁は「国民保護」=戦争のときにも、同じ規模の交通規制を行う計画でいます。いまや震災を利用した戦時態勢づくりが着々と進められているのです。
 大震災で自衛隊や米軍といった“軍による救援活動”が大きな脚光を浴びた、今年だからこそ「米軍・自衛隊参加の防災訓練反対!」の声を強く上げていきましょう!


主催:米軍・自衛隊参加の東京都総合防災訓練に反対する実行委員会2011

 連絡先:立川自衛隊監視テント村http://tentomura.web.fc2.com/index.html

20111012

10・15「怒れる者たち」の世界同時行動に連帯を!!

10・15「怒れる者たち」の世界同時行動に連帯を!!
弾圧にやりかえせ!
デモと広場の自由を!
生きる権利を取り戻せ!

                来る10月15日、「怒れる者たち」の世界一斉行動が行われる。
行動の発信元は、この春、スペインのマドリッド広場を長期間にわたって占拠し
続けてきた社会運動「本当の民主主義を今すぐに!」(Democracia Real YA!)が、10月15
日、「グローバル・チェンジ」を合言葉に、国境を越えて怒れる者たちが一斉に
街頭や広場を埋め尽くそうと、呼びかけが世界中に発信されています。


チュニジア、エジプト革命に始まり、つい先日の「ウォール街占拠」まで、今
年は全世界で、圧制に、抑圧に、格差に、排除に、差別に、そして新自由主義グ
ローバリズムの暴力に抗し「もうたくさんだ!」「変革を!」と、反乱が燃え広がっています。


この燎原の火はまた、タハリールやマドリッドのように、無数の広場=民衆の
解放区を創出しました。一方、日本では3・11以降、反原発デモの拡がりを「治
安の脅威」だと弾圧が横行しています。そもそも日本のデモは、警察権力によっ
て長い間、理不尽に弾圧され、多くの者が不当に逮捕され、多くの広場=解放区
の創出が圧殺されてきました。


しかしもういいかげん我慢も限界だ! 3・11からの半年、あらゆる権利が踏
みにじられてきた現実を見よ! 異議申し立ての叫びを封殺させてはならない!
今こそ反撃の闘いを、いたるところに無数につくりだすときです。


10月15日は、全世界の「怒れる者たち」の行動に共振し、連なろう。
私たちはこの間、デモ弾圧が集中した新宿で、繁華街でのデモを準備します。
このデモへの参加を呼びかけるとともに、同時多発でも時間差でも、創意工夫に
満ちた街頭表現、パフォーマンスを繰り広げるもよし、ささやかでもこのアク
ションはきっと、デモの自由を、広場の創出に向けての新たなステップになるでしょう。

日時:2011年10月15日(土)
   14時・新宿柏木公園集合 15時・デモ出発予定
主催:10・15「怒れる者たち」の国際連帯行動実行委員会

20111009

10.17渋谷デモ- 野宿者の寝場所、共同炊事の場所を奪うな! 東京都児童会館の全面的な仮囲いに反対する!


野宿者の寝場所、共同炊事の場所を奪うな!
東京都児童会館の全面的な仮囲いに反対する!

10.17渋谷デモ

■11年10月17日(月)17時45分
■宮下公園・北側広場(渋谷駅徒歩10分)
■18時、東京都児童会館包囲デモ出発
(デモ後集会、19時15分終了予定)

渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合
http://www.geocities.jp/nojirenjp/index.html


10月20日にも仮囲いは完了、私たちは東京都児童会館から締め出されてしまう…

緊急デモへの多くの仲間の参加を!
●館長も児童会館の使用を黙認
 渋谷区にある東京都児童会館。その敷地は夜間、野宿者の寝場所となり、野宿者による共同炊事の場所となる。これまでも何度か立ち退きを迫られることがあったが、私たちはその都度、野宿者が生み出される原因、背景を訴え、児童会館・館長も私たちの使用を黙認してきた。

今年3月、東日本大震災が起き、児童会館は休館となった。4月、「地震被害の調査のため、全面的な仮囲いが必要」と、突然立ち入りを 禁止するロープが張られた。が、その後、館長は私たちに「調査のための仮囲いは一切しない」「夜、みなさんが休んでも、炊き出しをしても問題ない」と説明 し、問答無用の対応を謝罪した。私たちは、調査の結果、補修工事を行なう、仮囲いをするというのならいち早く伝えてほしい、と申し入れ、館長も了承したは ずだった。
●またしても突然の通告
 しかし、である。9月27日、館長は私たちに対し、またしても突然こう通告してきた。「児童会館の地震被害の調査結果が出た」「近々、補修工事を行なうことになった、ついては全面的な仮囲いをする」「29日、詳しく説明する」 29日には、私たちに文書が配られ、そこには工事は10月5日から、と記されていた。館長は「すでに児童会館の来年度閉館が決まっており、取り壊しになる可能性が高いので、工事の終了後も仮囲いは撤去しない」と付け加えた。

「取り壊しになる可能性が高い」のに補修工事を行なう? 来週から工事に入るので出ていけ、もう来るな? ここが野宿者の寝場所であり、共同炊事の場所であることを考慮しているのか、との質問に、館長は「仮囲 いをするかもという話は、以前からしていた」と逃げの姿勢をつらぬいた。なお調査結果によれば、補修工事が必要なのは児童会館の外壁及びホールの天井の み、私たちがおもに使用している玄関前ではない。全面的な仮囲いには根拠がないのである。取り壊しが決定したわけでもないのに、工事終了後、仮囲いを撤去 しないのも理解に苦しむ。いずれにしろ全面的な仮囲いは、野宿者を追い出し共同炊事の場所を奪うためのものと断じざるをない。

10月3日、私たちは全面的な仮囲いをしないよう、館長、福祉保健局家庭支援課・課長に申し入れたが、2人とも「もう決まったこと」「検討の余地はない」とつっぱねた。そして5日、抗議する私たちの目の前で、工事は開始された。

●野宿者もまた「構造的」な「被災者」
 児童会館の野宿者もまた、まぎれもなく大震災の「被災者」であり、そもそも野宿者は、この社会のひずみによって生み出された「構造 的」な「被災者」である。東京都は一方で、避難所を設け東日本の被災者を受け入れているのに、野宿者を追い出しの対象としか見ないのはなぜなのか? 野宿 者の生存権を、その基礎をなすといえる居住権を保障しないのはどうしてなのか? 館長、福祉保健局家庭支援課・課長は「寝る場所がないのなら渋谷福祉で相 談を」という。が、「相部屋の施設にとじこめられたり、生活保護費をピンはねされたりするくらいなら、路上でがんばる」という野宿者は少なくない。宮下公 園のナイキ化が推進されるなど、渋谷駅周辺の再開発が加速している。再開発にとって、野宿者はそんなにジャマなのか?

私たちは、野宿者を追い出し共同炊事の場所を奪う東京都児童会館の全面的な仮囲いに反対する。館長、福祉保健局家庭支援課・課長に対し、私たちと話し合って仮囲いの範囲を変更するよう、最後の最後まで求めていく。10月17日の緊急デモへの参加を!

20111006

反天連――”モンスター”20号

反天皇制運動連絡会 機関紙 モンスター20号
2011年9月6日発行 
目次

主張★ 酷暑を乗り越えて秋からの行動へ ‐ 蝙蝠‐2

貝原浩のあの時この時★ 「長野オリンピック」反対行動 ‐ 天野恵一‐3

状況批評★ “九・一八”80周年と歴史認識 ‐ 森正孝‐4

反天ジャーナル★  ・黙祷の圧力
            ・核=原子力マフィアの逆襲
            ・天皇の骨‐6

ネットワーク★ 福島原発事故緊急会議・被曝労働問題プロジェクトの取り組み ‐ なすび‐7

声明★ 8・15反『靖国』行動に向けられた弾圧を許すな! 右翼による私たちへの攻撃、暴行や傷害を糾弾する! ‐8

太田昌国の夢は夜ひらく★ ⑱ すべての根源には「米国問題」がある―9.11から10年を経て ‐ 太田昌国‐10

野次馬日誌 ‐11

今月の暴言 ‐13

集会の真相 ‐14

反天日誌/集会情報/神田川 ‐16

●定期購読は送料込みで年間4000円です
●郵便振替 00140-4-131988 落合ボックス

20111002

差別・排外主義にNO!9・23行動救援会 ● 弾圧の映像

警察による不当・違法なデモ妨害と不当逮捕の一部始終映像。

 


20111001

アナキズム 第14号  ≪特集≫テロル

『アナキズム』誌編集委員会 編   2011年9月11日発行
http://anarchism.sanpal.co.jp/

 

《特集》テロル

  • 巻頭言 特集「テロル」によせて(津村  洋)
  • 9.11以後のアポリア──〈国家〉と〈テロ〉の断層( 久保 隆)
  • テロリズム雑感(川田 功)
  • ナロードニキとテロル(高橋幸彦)
  • 叙景──黒く塗り潰された「われわれ」のための(小林坩堝)
  • われは知る パレスチナのかなしき怒りを(志賀直輝)
  • 宣伝としての行動(ヨハン・モスト/森川莫人訳)
  • 革命的「性急さ」(エンリコ・マラテスタ/森川莫人訳)
  • 社会関係を爆破することはできない……でも、やってみると楽しいかも!(ボブ・ブラック)
  • “革命犯罪”としての大逆万歳! 奴隷根性を正す文体革命を訴える(前田年昭)
  • ラヴァショルの禁じられた抗弁(ラヴァショル)
  • 写真 大地の念(解説:白仁成昭)

  • 追悼 近藤千浪(皆川 勤/松本 勲/noiz/中家篤志/吉田けい子/高野慎三/森川莫人)
  • 反権力コメンタール
    震災以後の皇室による慰問に抗議して(上平 学)
    反原発デモで逮捕されて(大麦ジョージ/大麦ロコモコ)
  • みぎあしとひだりあし 共同的自律の困難さについて(まつもと いさお)
  • 書評 無縁・無縁性・無政府──伊藤正敏氏の著作に寄せて(森川莫人
  • 書評 伊林洛平著『光州 五月の記憶』(津村 洋)
  • ミミズの詩──一九九七年夏、死刑囚・永山則夫へ(織田 忍)
  • 宮崎滔天の「世界革命」〈後編〉(鹿島拾市)
  • スペインのアナキスト(九・前編)──英雄的歳月一八六八年〜一九三六年(マレイ・ブクチン/森川莫人訳)