「君が代」起立の義務化条例に反対し抗議する
「橋下新党」とも呼ばれる「大阪維新の会」は、「君が代」起立を義務化する条例案をこの5月、府議会に提出するという。同会代表の橋下徹大阪府知事はこの条例化をめぐり、不起立者の所属校と名前の報告を求め、不起立者には複数回で懲戒免職を徹底し、そのためには府教委を強化し、校長の権限も強化すると語っている。
聞き及ぶところによれば橋下は、「君が代を起立して歌うのは、 社会儀礼であり組織のルール」「大阪府庁でも、採用任免式では、 国旗の下で君が代を起立して歌うようにした」「 それが嫌なら公立教員を辞めればよい」「論理的な問題ではなく、 社会常識の問題、最後は政治が決する」「 何が社会常識かは価値判断にかかわる。意見が割れたときには、 最後は公選職(僕)が決める」「国歌を歌う際には起立すべし、 これが僕の政治感覚」「不起立教員が出た学校の校長は交代。 校長に人事権を持たせ責任を負わせる」等々、「日の丸・君が代」 問題でこれまでに出てきたすべての暴言を吐いているらしい。 さらに、「君が代の起立斉唱は、府教委の命令事項、 命令に従わないのであれば条例化せざるを得ない、(府教委の) 委員の任免は知事の専権事項、 委員の任免を通じて民意を教育現場に注入する、 府教委の命令に従わないということは、民意無視」という。 府教委の命令は知事の命令であり、それは民意であり、 絶対である、というのだ。
「民意」、かつ絶対の府知事命令は、教育委員会・
「君が代」斉唱を「社会儀礼」とし、起立斉唱に固執し、
私たちは「大阪維新の会」の条例案に反対し、
憲法第九十九条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、 裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」 。橋下をはじめ「維新の会」の議員たちはすべて、14条「 法の下の平等」、19条「思想・良心の自由」にかかる問題が、 大阪府知事の「政治感覚」などで判断されてはならず、 彼らこそが憲法を遵守する義務を負うていることを、 知るべきである。公立学校の教職員も斉しく思想・ 良心の自由に従い行動してあたりまえなのだ。 抗議と反対の声を全国からあげよう。抗議を集中しよう!
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2011年5月25日
反天皇制運動連絡会