「5・7原発やめろデモ!!!!!」における不当逮捕/勾留に対する抗議声明
反天皇制運動連絡会
2011年5月23日
2011年5月7日、東京・渋谷でおこなわれた「5・ 7原発やめろデモ!!!!!」に対する、 大量の警察権力を動員しての弾圧は、 すでにさまざまに報告されているように、 きわめて厳しく不当なものだった。 サウンドカーとデモ隊との間に大量の警官が入り込み、 デモ隊を分断した。そして、警察が介入し作り出した混乱の中で、 デモ参加者4名が拘束され、うち2人が逮捕・勾留されたのだ。 私たちはまず、このことに対して、 強い抗議の声を示しておきたい。
2人は、すでに不当な10日間の勾留がつき、 警察署に拘束され続けていた。 うち1人は第一次勾留期限を迎えて釈放されたが、 もう1人はさらに勾留延長がついて、 いまだに原宿署にとらわれたままである。
5月17日に東京地裁で開かれた勾留理由開示公判もひどかった。
傍聴者は数十人の衛視に囲まれ、 金属探知機で全身を探られてから入廷。 傍聴席には私服公安警察が入り込んでおり、 これに抗議した2人が強制的に退廷させられた。
また弁護士は、 逮捕者への不当な勾留や機動隊によるデモへの違法な介入を追及し たが、裁判官は一貫して「釈明の必要を認めません」 を繰り返すばかりで、はじめから警察・ 検察側を正当とする立場にたったのだ。
今回の逮捕は、いうまでもなく、この間さまざまな人びとが、 さまざまな表現によって展開している、反原発/ 脱原発の運動の総体に対する弾圧にほかならない。そして同時に、 この間、 社会運動に対して連続して加えられている強権的な弾圧の一環とし てある。
戦後社会システムのいくつもの矛盾を、「3・11以降」 の多くの現実が白日の下にさらし続けている。 そこに生まれているある種の社会的な流動化を、個別に分断し、 暴力的に整序していこうとする権力の意思のようなものを、 われわれは実感している。
これらの弾圧を許さず、それぞれの場で、 多様な行動をともに展開し、この社会のありかたを撃ち続けよう。 警視庁/原宿署はただちに仲間を釈放しろ!