20110528

5.28彦坂諦さん講演集会―4.29反「昭和の日」行動

4月29日会場が使用できなくなったことで延期となっていた彦坂諦さんの講演が5月28日に行われます。
 講師:彦坂諦さん
作家 著書『ある無能兵士の軌跡』全九巻(柘植書房)、『餓死の研究』(立風書房)、『無能だって? それがどうした?!』(梨の木舎)、『男性神話』』(径書房)、『九条の根っこ』(れんが書房新社)など
●日時:2011年5月28日(土)15時開始

●会場:ピープルズプラン研究所(地下鉄江戸川橋駅徒歩7分)
主催:4・29反「昭和の日」行動実行委員会
●連絡先:090-3438-0268
●呼びかけ団体:アジア連帯講座、国連・憲法問題研究会、立川自衛隊監視テント村
反天皇制運動連絡会、「日の丸・君が代」強制反対の意思表示の会、
靖国・天皇制問題情報センター、連帯社、労働運動活動者評議会

4・29〈呼びかけ〉
大地震、大津波、そして原発事故という惨事に言葉を失い、自らの頭上に降り始めた放射背物質に恐れをなす。だが、この最悪の事態にあっても、日本社会は相変わらず差別・排外主義の社会であり、植民地主義、領土ナショナリズム、日米安保・米軍基地の問題は、表情を変えながらそこにある。沖縄の基地問題も何一つ解決していない。相変わらず事態は米軍と日本の政財界の意図に沿ってのみ動いているのだ。
このような中で、私たちは5回目の「昭和の日」を迎える。 昭和天皇ヒロヒトは、自らの名で植民地拡大の戦争を遂行し、敗戦後、天皇と天皇制を守るために沖縄を米軍に売り渡した。それは1952年4月28日のサンフランシスコ講和条約で固定化され、日本の「民主主義」と「平和」、「高度経済成長」はその上に築かれ、多くの人びとがこれを謳歌してきたのだ。今年は柳条湖事件から80年目にあたる。侵略と占領の数だけ巡ってくるその歴史の節目だ。継続する植民地主義と領土ナショナリズム、解決されない日米安保・米軍基地の問題。「昭和の日」とは、そういった近代日本の歴史と戦後体制の間違い、その結果の現在の矛盾を、天皇制ともども、まるごと肯定しようという記念日である。抗議の声はあげられなくてはならない。
右傾化をたどる現在、集会の自由・表現の自由、思想信条の自由は、道路の秩序、近隣への迷惑などを口実に、会場も公園も、路上も、使えない状況が作りだされ、有名無実のものとなっている。私たちは諦めることなく行動を続けていきたい。昨年同様、反安保実行委員会主催の4.28集会との連続行動として取り組む。ともに声をあげよう。

20110525

都教委は「君が代不起立」処分するな!情宣と傍聴行動(東京・都庁)

根津公子さんの職場で、40代の教師が入学式で「君が代不起立」しました。

処分決定があす26日の都教委定例会(午前9時15分~)で行われます。根津
さんら「解雇させない会」は、朝8時からチラシまきと情宣、傍聴行動
の予定です。

5月26日チラシまき 午前8時~ 都庁第二庁舎入り口
午前9時~ 都教委傍聴行動

河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 

反天連声明----「君が代」起立の義務化条例に反対し抗議する

「君が代」起立の義務化条例に反対し抗議する
 
「橋下新党」とも呼ばれる「大阪維新の会」は、「君が代」起立を義務化する条例案をこの5月、府議会に提出するという。同会代表の橋下徹大阪府知事はこの条例化をめぐり、不起立者の所属校と名前の報告を求め、不起立者には複数回で懲戒免職を徹底し、そのためには府教委を強化し、校長の権限も強化すると語っている。

聞き及ぶところによれば橋下は、「君が代を起立して歌うのは、社会儀礼であり組織のルール」「大阪府庁でも、採用任免式では、国旗の下で君が代を起立して歌うようにした」「それが嫌なら公立教員を辞めればよい」「論理的な問題ではなく、社会常識の問題、最後は政治が決する」「何が社会常識かは価値判断にかかわる。意見が割れたときには、最後は公選職(僕)が決める」「国歌を歌う際には起立すべし、これが僕の政治感覚」「不起立教員が出た学校の校長は交代。校長に人事権を持たせ責任を負わせる」等々、「日の丸・君が代」問題でこれまでに出てきたすべての暴言を吐いているらしい。さらに、「君が代の起立斉唱は、府教委の命令事項、命令に従わないのであれば条例化せざるを得ない、(府教委の)委員の任免は知事の専権事項、委員の任免を通じて民意を教育現場に注入する、府教委の命令に従わないということは、民意無視」という。府教委の命令は知事の命令であり、それは民意であり、絶対である、というのだ。

「民意」、かつ絶対の府知事命令は、教育委員会・校長の命令を通して末端にまでいき渡らせる、と主張しているに等しい。橋下のいうこの「組織マネジメント」の論理展開には、かつての「上官の命令は朕の命令」という、総力戦になだれ撃つための「軍人勅諭」イデオロギーを彷彿とさせ、ファシズム独裁思考を思わせる。

「君が代」斉唱を「社会儀礼」とし、起立斉唱に固執し、それを徹底することに絶対的な価値を見る。あるいは、命令を下すものとそれに従順に従うものという関係にこそ、あるべき組織論を見るという、およそ民主主義とは大きくかけ離れた社会を妄想している。ここにはわかりやすい天皇制社会が見える。差別・排外主義者たちのがなり立てる声しか耳に入らず、それこそが「民意」であると主張する橋下には、「君が代」「日の丸」への歴史的な反省と、そこからの克服を目指す少なくない人びとの声がまったく理解できないでいるらしい。橋下大阪府知事や石原東京都知事が知事であり続けるような社会であることの反省のなかで、私たちは何度でも「日の丸」「君が代」それ自体の問題を提示し、反対していくところから始めなくてはならないのだろう。

私たちは「大阪維新の会」の条例案に反対し、条例案の府議会提出に反対・抗議する。そもそも「君が代」自体に反対しているのだ。天皇の永遠の繁栄を願う歌をなぜ歌わねばならぬのだ。これは日本近代史をどのように読むかの問題であり、思想の問題である。

憲法第九十九条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」。橋下をはじめ「維新の会」の議員たちはすべて、14条「法の下の平等」、19条「思想・良心の自由」にかかる問題が、大阪府知事の「政治感覚」などで判断されてはならず、彼らこそが憲法を遵守する義務を負うていることを、知るべきである。公立学校の教職員も斉しく思想・良心の自由に従い行動してあたりまえなのだ。抗議と反対の声を全国からあげよう。抗議を集中しよう!

・大阪維新の会 tel 06(6946)5390 / fax 06-6946-5391
 所属議員へのメール http://osaka-ishin.jp/member.html
・他の会派 自民党 tel 06-6941-0217 / fax 06-6944-2244
・民主党・無所属ネット tel 06-6941-0219 / fax 06-6941- 8411
・公明党 tel 06-6941-0286 / fax 06-6942-4060
・日本共産党 tel 06-6941-0569 / fax 06-6941-9179
・各議員(大阪府議会HP) http://www.pref.osaka.jp/gikai_giji/link/17link.html

2011年5月25日
反天皇制運動連絡会

それは許せん!「君が代起立条例」反対緊急集会(大阪)

 5月26日(木)夕刻、大阪府庁前の「教育塔」前広場へ集まろう!
橋下大阪府知事と「大阪維新の会」は、学校での卒業式や入学式の際の「君が代」斉唱時に教員が起立することを義務づける条例案を、5月府議会で単独ででも可決させるとしています。
5 月議会には常任委員会の設定すらありません。橋下知事は、単独過半数という一時的な議員の「数の力」によって、実質的な審議を一切行わないまま、意見の多 様性を認めない、自身と異なる意見を持つものの存在そのものを否定する条例を大阪府民と教職員、とりわけ子どもたちに押しつけようとしています。公務員に あっては憲法に規定された権利主体であることそのものを否定して、国家(政治家)の意のままに動く者以外を公務員職から追放しようとしています。9月議会 には、複数回の「不起立」を行った教職員を免職(クビ)にする「ルール」を条例化するとまで公言しています。

日本国憲法第19条は「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。」ことを明示し、同第14条は「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」と明示しています。
教員だけを「不起立」を理由にクビすることは明らかに違憲です。
このような条例を持ち出すこと自体が違憲であるとともに、たとえ一時的な多数をもって強行可決したとしても、その行使を許してはならないものです。

また、条例案は、教育を戦前の状態に引き戻そうとするものであり、断じて認めることはできません。
橋 下大阪府知事は、5月7日と8日付けの府幹部職員への自身のメールで、大阪府教育委員会に対して、教職員に職務命令を出して一人残らず起立させる決意を示 すことを迫っています。学校における国歌斉唱の根拠を指導要領(教育の中身)に求めながら、「起立」については「教育問題ではない」「社会常識だ」とすり 替え、「起立」しない教員への強制は政治判断の問題だとしています。

しかも、「何が社会常識かは、価値判断にかかわること。意見が割れた ときには、最後は公選職が決めることです。組織のルールに従えないなら、教員を辞めてもらいます。」と、政治権力を握るものの価値判断を「常識」とし、そ れに従えない者を「府民への反逆者」として公立学校からたたき出すの
だと言っています。橋下知事の描く学校は、子どものためにあるのではなく、国民学校令に基づいて「皇国ノ道二則リ」天皇のために身も心もつくせと命じた皇国民錬成のための学校に近いものです。
「国民錬成」の使命に逆行する教員を「起立命令」によってあぶり出し、また、一人残らず起立させることも教育委員会と校長の「マネジメント」能力であり、それができない、一人でも不起立教員を出した校長は「交代」させるぞという校長への脅迫も開始しています。
すでに、橋下知事は、起立しない教員の学校名、氏名を報告せよと府教委に迫り、「抵抗者」個人に牙をむき始めています。
こんなこと絶対に許すわけにはいきません。

私たちは、「君が代起立条例」案の提案そのものに反対し、提案に対しては可決に反対し、可決強行に対してはその効力の発動を認めません。

みなさん!大阪府議会各会派、教育委員会に対して、今すぐ、条例反対の声を集中しましょう。
下記の各会派、教育委員会連絡先に、あなたやあなたの所蔵する団体からの条例反対の声を、メールや手紙、文書の手渡し、電話での要請、面会などあらゆる手段を使って届けてください。

そして、5月26日(火)午後6時に、大阪府庁前・教育塔前広場に集まってください。


また、下記のホットライン大阪事務局にも抗議声明やメッセージをお願いいたします。

◆「それは許せん!『君が代起立条例』反対集会」
日時:5月26日(木) 午後6時~7時
場所:大阪府庁前 教育塔前広場
(地下鉄谷町線・谷町4丁目下車 大阪歴史博物館の向かい)
主催:「日の丸・君が代」強制反対ホットライン・大阪


「日の丸・君が代」強制反対ホットライン・大阪 事務局
HP:http://www7a.biglobe.ne.jp/~hotline-osk/
E-Mail  hinokimiosk@yahoo.co.jp


――――――――(抗議・問い合わせ先)――――――――

大阪維新の会 大阪府議会議員団
 〒540-8570 大阪市中央区大手前2 大阪府庁本館2F
TEL:(直通)06-6946-5390 (代表)06-6941-0351(内線3387,3388) FAX:06-6946-5391
https://www.oneosaka.jp/contact/(大阪維新の会 問い合わせ)

自由民主党大阪府議会議員団
〒540-8570 大阪市中央区大手前2 大阪府庁本館2F
(大阪府庁代表)06-6941-0351 内線3311~15
jimin8@gikai.pref.osaka.jp(議員団メールアドレス)

大阪府教育委員会 総務企画課広報議事グループ
住所:540-0008 大阪府大阪市中央区大手前3丁目2-12 別館5階 教育総務企画課

電話:06-6944-6882, 06-6944-8042
FAX:06-6944-6884

20110523

反天連声明 ―― 「5・7原発やめろデモ!!!!!」における不当逮捕/ 勾留に対する抗議声明


「5・7原発やめろデモ!!!!!」における不当逮捕/勾留に対する抗議声明


反天皇制運動連絡会
2011年5月23日


 2011年5月7日、東京・渋谷でおこなわれた「5・7原発やめろデモ!!!!!」に対する、大量の警察権力を動員しての弾圧は、すでにさまざまに報告されているように、きわめて厳しく不当なものだった。サウンドカーとデモ隊との間に大量の警官が入り込み、デモ隊を分断した。そして、警察が介入し作り出した混乱の中で、デモ参加者4名が拘束され、うち2人が逮捕・勾留されたのだ。私たちはまず、このことに対して、強い抗議の声を示しておきたい。

 2人は、すでに不当な10日間の勾留がつき、警察署に拘束され続けていた。うち1人は第一次勾留期限を迎えて釈放されたが、もう1人はさらに勾留延長がついて、いまだに原宿署にとらわれたままである。 

 5月17日に東京地裁で開かれた勾留理由開示公判もひどかった。
 傍聴者は数十人の衛視に囲まれ、金属探知機で全身を探られてから入廷。傍聴席には私服公安警察が入り込んでおり、これに抗議した2人が強制的に退廷させられた。

 また弁護士は、逮捕者への不当な勾留や機動隊によるデモへの違法な介入を追及したが、裁判官は一貫して「釈明の必要を認めません」を繰り返すばかりで、はじめから警察・検察側を正当とする立場にたったのだ。

 今回の逮捕は、いうまでもなく、この間さまざまな人びとが、さまざまな表現によって展開している、反原発/脱原発の運動の総体に対する弾圧にほかならない。そして同時に、この間、社会運動に対して連続して加えられている強権的な弾圧の一環としてある。

 戦後社会システムのいくつもの矛盾を、「3・11以降」の多くの現実が白日の下にさらし続けている。そこに生まれているある種の社会的な流動化を、個別に分断し、暴力的に整序していこうとする権力の意思のようなものを、われわれは実感している。

 これらの弾圧を許さず、それぞれの場で、多様な行動をともに展開し、この社会のありかたを撃ち続けよう。警視庁/原宿署はただちに仲間を釈放しろ!


●救援会のアピール/カンパ送り先はこちら→http://57q.tumblr.com/

20110519

反天皇制運動連絡会――モンスター16号

   反天皇制運動連絡会 月刊機関紙 モンスター16号
2011年5月10日発行

目次

主張◆アキヒト・ミチコの「慰問巡幸」政治を許すな! - 桜井大子‐2

貝原浩のあの時この時◆「ダイアナの死編」 - 天野恵一‐3

状況批評◆フクシマに見る日本の縮図 - 梶川ゆう‐4

反天ジャーナル◆・福島への「封じ込め」
・反原発ゼネストの夢を!
・広がる放射能不安vs核マフィア - 7

書評◆沖縄密約をめぐる二人の女の物語
諸永裕司著『ふたつの嘘』 - 中嶋啓明‐8

太田昌国の夢は夜ひらく◆⑭ビンラディン殺害作戦と
「継続する植民地主義」 - 太田昌国‐9

【声明】「御心配」パフォーマンスは、もうやめてくれませんか。
―――「天皇夫妻」へ 11

単パネ上等弾圧粉砕  U‐11

野次馬日記  12
 今月の暴言  14 
集会の真相  15
反天日誌/集会情報/神田川  16

●定期購読は送料込みで年間4000円です
●郵便振替 00140-4-131988 落合ボックス

20110516

5.28彦坂諦さん講演集会―4.29反「昭和の日」行動


4月29日の反「昭和の日」行動は会場が地震の影響で使用できなくなり、近くの公園での集会に急遽変更。それにもかかわらず例年よりも多い参加者で集会とデモをやりぬいた!

会場が使用できなくなったことで延期となっていた彦坂諦さんの講演が5月28日に行われます。
5.28彦坂諦さん講演集会―4.29反「昭和の日」行動
●日時:2011年5月28日(土)15時
●会場:ピープルズプラン研究所(地下鉄江戸川橋駅徒歩7分)
●主催:4・29反「昭和の日」行動実行委員会
●連絡先:090-3438-0268
●呼びかけ団体:アジア連帯講座、国連・憲法問題研究会、立川自衛隊監視テント村
反天皇制運動連絡会、「日の丸・君が代」強制反対の意思表示の会、
靖国・天皇制問題情報センター、連帯社、労働運動活動者評議会

4・29〈呼びかけ〉
大地震、大津波、そして原発事故という惨事に言葉を失い、自らの頭上に降り始めた放射背物質に恐れをなす。だが、この最悪の事態にあっても、日本社会は相変わらず差別・排外主義の社会であり、植民地主義、領土ナショナリズム、日米安保・米軍基地の問題は、表情を変えながらそこにある。沖縄の基地問題も何一つ解決していない。相変わらず事態は米軍と日本の政財界の意図に沿ってのみ動いているのだ。
このような中で、私たちは5回目の「昭和の日」を迎える。 昭和天皇ヒロヒトは、自らの名で植民地拡大の戦争を遂行し、敗戦後、天皇と天皇制を守るために沖縄を米軍に売り渡した。それは1952年4月28日のサンフランシスコ講和条約で固定化され、日本の「民主主義」と「平和」、「高度経済成長」はその上に築かれ、多くの人びとがこれを謳歌してきたのだ。今年は柳条湖事件から80年目にあたる。侵略と占領の数だけ巡ってくるその歴史の節目だ。継続する植民地主義と領土ナショナリズム、解決されない日米安保・米軍基地の問題。「昭和の日」とは、そういった近代日本の歴史と戦後体制の間違い、その結果の現在の矛盾を、天皇制ともども、まるごと肯定しようという記念日である。抗議の声はあげられなくてはならない。
右傾化をたどる現在、集会の自由・表現の自由、思想信条の自由は、道路の秩序、近隣への迷惑などを口実に、会場も公園も、路上も、使えない状況が作りだされ、有名無実のものとなっている。私たちは諦めることなく行動を続けていきたい。昨年同様、反安保実行委員会主催の4.28集会との連続行動として取り組む。ともに声をあげよう。

20110515

4・30、5・7の弾圧を許すな!!!


4月30日と5月7日に警察による不当逮捕事件が起こった。
 5・7で不当逮捕された2人は15日現在いまも留置所に 拘留されている。
弾圧の経緯は以下の各救援会の声明とブログで。


●4月30日の弾圧に対する救援会の声明
4月30日、ナイキジャパンと渋谷区のネーミングライツ基本協定に基づくナイキパーク=みやしたこうえん(ひらがな表記)がオープンしたその日に2名の仲間が「軽犯罪法違反」と「公務執行妨害」の容疑でそれぞれ逮捕されるという事件が起りました。

数名の友人達と公園内にいたAさんは、17時40分頃、「軽犯罪法違反」の言いがかりを付けられた上に20名近くの公安警察によって取り囲まれてしまいま した。そして18時過ぎに、駆けつけた仲間たちの目の前で身体を引きずられるようにして公園の外に運び出され、そのまま逮捕されてしまいました。一方でB さんはAさんを警察から助け出そうとした際に「公務執行妨害」の容疑をでっちあげられ逮捕されました。Bさんは「みやしたこうえん」のあり方と夜間施錠に 対する「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会(守る会)」の抗議行動に参加していました。BさんはAさんを助けようとする中で警察から手指の骨にひ びの入る暴行を受け、また複数の仲間が足の骨にひびが入るなどの怪我を負いました。

この日の午前11時、「みやしたこうえん」の「オープニングセレモニー」がフェンス封鎖された公園の中で大勢の警察官に守られる形で行なわれました。渋谷 区は「(セレモニー)参加者を限定して行なう」とし、一般利用者はおろかマスメディアの取材要請も断り、完全に閉ざされた空間で式典を終えました。12時 からのリニューアルオープンでは、守る会の参加者に対しては警察を動員して閉め出し、一部公園に入った仲間たちに対しても身体捜索を強要するなど公園利用 に不当な制限を加えました。

このような公共空間とはほど遠い場所となった「みやしたこうえん」において2人の仲間が不当にも逮捕されたのです。Aさんは当日の深夜に釈放されましたが、Bさんは身柄を拘束されたままです。

私たち「4.30『みやしたこうえん』弾圧救援対策会議」は、仲間の即時釈放を求め、渋谷区・ナイキジャパンと一体となった警察権力の暴力を徹底して弾劾していきます。

2011年5月1日

4.30「みやしたこうえん」弾圧救援対策会議




●5・7原発やめろデモ!!!!!弾圧救援会 声明

5.7原発やめろデモ!!!!! 弾圧救援会声明文

・どんなデモだったのか

2011年5月7日、東京・渋谷で行われた「5.7原発やめろデモ!!!!!」 では、15000人を超える参加者を集めるデモ行進がありました。たくさんの人が、それぞれのスタイルで、「原発はいらない」を表現する素敵な行動でし た。しかし、警察は大量の機動隊を配置して、デモを妨害し、大量の参加者を細かく分断してしまいました。雨の中、デモ行進は出発だけで3時間もかかってし まうあり様でした。また、機動隊は隊列を取り囲んで身動きが取れないようにしました。他にもまだまだひどいことがあるのですが、ここでは書ききれません。 参加者がネット上で様々な立場から異様さを指摘しています。警察の妨害がなければ、デモはもっと自由であったはずです。

・逮捕について

そんな中、4名の参加者が法的な根拠もなく警察に連れ去られました。うち2名はその日のうちに解放されましたが、残る2名は警察の留置場内にいます。警察 は公務執行妨害容疑での現行犯逮捕であると言い張っています。そもそもデモ行進に大量の警察官が割り込み、混乱状態を招いておいて公務執行妨害とはまった くおかしな話です。むしろこっちが警察を逮捕してやりたいところです。

・救援会の目的

このような不当な逮捕について、「絶対におかしい!」と思う人があつまり、弾圧当日に救援会を立ち上げました。救援会は、2人を守り、助け出すことを目的にしています。弁護士の面会など法的なサポートはもちろん、差し入れや励ましなどもしていこうと思っています。

今 回、原発反対のデモに参加したことで2人は逮捕されています。社会とその価値観が根っこから揺さぶられる一方で非常事態の名のもとに自由が抑圧されている 今、政府にとって望ましくない主張をしたからです。思想信条によって人が自由を奪われるようなことが許されてよいはずがありません。

・2人はどんな状態か、これからについて

5月9日現在、2人は原宿署と代々木署に、それぞれ留置されています。逮捕された時に、打撲・擦り傷をおわされたものの、健康状態に問題はないようです。

2 人は無実の罪で留置されて取り調べをうけています。日本の警察の取り調べは、弁護士の同席も許さず、密室で行われます。そして、やってもいないことを「自 白」するよう強要されるのです。2人はそれにも屈せず、黙秘を貫いています。それが自分や仲間の基本的人権を守る最良の方法だからです。

検察は、起訴しなくても最大23日間にわたり、逮捕した人を留置場に入れておくことができます。それはその人の生活や仕事を破壊するのに十分な時間です。

・逮捕された2人を助け出そう!

これまで述べたように、今回の逮捕はデタラメです。一刻も早く2人を助け出さないといけません。現在、救援会は全力で動いています。しかしながら、私たちだけの力では十分ではありません。多くのみなさんの助けが必要です。救援会は以下のことを要請します。

1. 激励/賛同メッセージを送ってください
弁護士が接見を行った時に、みんなの激励メッセージを見せることができます。「お二人へ」とタイトルをつけて、文章や絵などを画像データで、救援会のメールアドレスに送ってください。
また、わたしたち救援会の活動への賛同メッセージも、このウェブサイト上で紹介したいと思っています。「賛同メッセージ」とタイトルをつけて、お名前・肩書き・メッセージをご記入のうえ救援会のメールアドレスに送ってください。

2. みんなの声を広めよう
今回の不当弾圧は、「反原発」の運動の委縮とイメージダウンを狙ったものです。逮捕がデタラメだということを、ドンドン広めてください。メディア関係者の人は、どんどんマスコミで発信してください。

3. 救援カンパをお願いします
弁護士費用をはじめ、救援活動には多額の費用が必要となります。どうかカンパをお願いいたします。郵便振替用紙に「5.7原発やめろデモ!!!!! 弾圧救援会」とお書きいただき、以下へお振り込みください。

ゆうちょ振替:
口座番号:00140‐2-750198 口座名称:ミンナノキュー
他銀行からの振込の場合:
019(ゼロイチキュウ)店 当座 0750198

連絡先:
東京都港区新橋2-8-16石田ビル5階(救援連絡センター気付)
tel:03-3591-1301 / fax: 03-3591-3583

メールアドレス:
57nonukyuen@gmail.com

5.7原発やめろデモ!!!!! 弾圧救援会
  http://57q.tumblr.com/